sait0’s blog

思想があり、それを概念として提示するだけではなく、実践する生き方

4月14日

8時ごろに目覚める。目覚めてしばらく布団の中でスマホをいじってしまう癖をやめたい。朝イチの脳にいきなりデジタルノイズを食わせるのは何かしら影響がありそう。明日から改めたい。

今日は授業もないので12時から予約しておいた美容室に行く。その前に土日に授業の課題などを進めるためにWordなどのマイクロソフト製品をダウンロードしなければならない。大学で包括契約をしているのでそれらのツールは使い放題なのだが、使うためには学内の無線LANに接続した状態でダウンロードをしなければならないらしい。仕方がないので大学の図書館に行ってWordなどをダウンロードする。ダウンロードしている間に最近気になっている思想家の東浩紀さんの『存在論的、郵便的』を借りる。東さんの名前は哲学者の千葉雅也さんらが言及していたりして前から知っていたのだが、著書は読んだことがなかった。NewsPicksで落合陽一さんと対談している動画を観て、改めて興味が出てきたので、現在の日本の現代思想研究に影響を与えたといわれる『存在論的ー』を読んでみようと思いたった。こういうのはどんな動機であれ思い立った時にすぐにやるのがいい。特に自分は熱しやすくとても冷めやすい性質であるので、鉄を熱いうちに打たないとついぞやらずに終わってしまうということがよくある。

そんなことを最近は考えているので、昨日は飲み会が終わった後その足で駅前の紀伊國屋に行って、人類学者の松村圭一郎さんの新刊『旋回する人類学』を購入した。人類学という学問についてそれがどのように現在の形になったのかということが書かれたいわば入門書である。自分の取り組んでいる分野の話なので、ある程度はわかったつもりでいたが、なるほどそういう経緯でこの理論が生まれたのかと思う箇所が多々あり、とても面白く読んでいる。自分の研究が進んでいけば行くほどこういう分野全体を俯瞰した本というのは読めなくなっていくと思うので(もっと自分の研究にダイレクトに関係する本や論文ばかり読むことになるので)、今のうちにこういう本は読んでいきたいと改めて思う。

そんなこんなで図書館でマイクロソフト製品をダウンロードしていたら時間ギリギリになってしまったので、慌てて美容室に向かう。美容室は大通り駅という札幌一番の繁華街すすきのの玄関口の近くにあり、今回はじめてそこで電車を降りたのだが、想像の10倍くらい駅がデカくてびっくりした。札幌は雪が多いので地下街がとても発達している。札幌駅からすすきのまでは徒歩15分くらいなのだが、その間一度も地上に出ずに地下道で移動することができる。美容室の最寄駅である大通り駅もその地下街と連結していてとんでもない数の出口があって危うく迷うところだった。

新しい街に来てどこで髪を切るのかという問題は結構誰もが直面する問題ではないだろうか。自分も本当は入学式の前に一度髪を切りたかったのだが、どこの美容室に行くかじっくり考えている暇がなくてしばらくそのままになっていた。福岡を離れる前にお世話になっていた美容師さんにどういう美容室がいいかということを聞いておいたので、それを元にホットペッパービューティーでお店を探した。わざわざお店に足を運ばなくても、どんなお店なのかということはネットにほとんど全て書いてあるので、選ぶこちらとしてはとてもありがたい。「札幌 メンズ 美容室」で検索してバーっとお店を見ていき、ビビッと来たお店を何店か選んで検討した。こういう作業もやり出してしまえば意外と楽しい。

今日予約していた美容室は美容師さんもとても親切な方でお店の雰囲気もよく、これからここにお世話になろうかなと思っている。新しい環境に飛び込むのは結構苦手なほうなのだが、北海道に来てから全てが新しい環境続きなので、だんだん感覚が麻痺しているというか慣れてきたのか、あまり緊張せずに行くことができた。

髪を切ってもらった後は近くにあったパルコでお蕎麦を食べ、スタバでバイト応募のエントリーをした。このエントリーも、応募しようかどうしようか今週ずっと悩んでいたのだが、新しい美容室にスッといけたことでそんなに深く悩まずにとりあえずトライしてみようという気になったのだ。自分のこれまでの人生は、何かを選ぶというタイミングで結構熟慮してきたからこそ今があると思っているのだが、最近は勢いとかそういうものも意外に大事だぞという気がしている。そこも時と場合によってうまくバランスを取ってこれからはやっていきたいと思う。

スタバを出た後はシネマフロンティアで「AIR」を鑑賞。エア・ジョーダンの誕生秘話を描いた作品で、こういうお仕事映画が好きなのでとても面白かった。人生や仕事においては、全てをそれに賭けるみたいな期間って必要だよなあと思うなど。どんなことも一朝一夕に成し遂げられることなんてなくて、日々コツコツと積み上げることが大切であるということを改めて肝に銘じたい。